真夏の夜空に咲き誇る花火ほど、美しいものは他にはない。その一瞬の瞬きで夜空を明るく鮮やかに照らし出したかと思うと、その輝きが消えた刹那には、明るさも音も全く無い静寂な時間が訪れるのだ。花火の煌めきはまるで、一瞬にして過ぎ行く青春時代のようである。否、少し大袈裟に言えば、我々の人生そのものかも知れない。遅かれ、早かれ、いつかは消え行く我が身と知らば、生あるうちに、大きくそして眩く輝きたいと願うのが摂理。男が最も輝ける時間…それは美しく愛おしい女性と共に燃え上がるこの時をおいて他に無い。最愛の素敵な女性…葵と共に夏祭りに出かけよう。そして、一緒に花火をしよう。そして、その後は花火のように共に燃え上がろうではないか。残り火が消えゆくその瞬間まで、力の限り、愛し続けたいと願う。
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