歴史と観光の町に転校してきた主人公「追儺御代」。彼の幼い頃に『牙を持つ荒神』という存在に魂の半分を食われてしまった為、少しでも自分に関わった人間の魂の闇に巣食う『理《コトワリ》』という化け物と関われるようになってしまう特殊な体質となった。転校初日、御代は1人の女性徒に目を奪われる。理から御代を庇い、命を落とした『カザミドリ』と瓜二つだった為だ。動揺を隠せない御代。狼狽えさせる当事者『由比ヶ浜悠基』は、御代に対し学校や街なかの案内等のお節介を焼く。ある日、街中で『理』と遭遇する御代。傍らには悠基がしがみついている。悠基に『理』が見えることに驚く御代。襲い来る『理』を暗黒色をまとう御代の左腕が撃退する。すると、もう一匹の『理』が悠基に襲いかかる。完全に裏をかかれ、御代の左腕は悠基に届かない。と、その時『理』の攻撃から逃れようと翳した悠基の右手から光が溢れ、霊シンが姿を現す。霊シンとは、『カザミドリ』が持っていた簪の形をした武器だ。悠基の霊シン『理』を切り裂く。『カザミドリ』と『由比ヶ浜悠基』2人の繋がりを突き止める為、御代は神道である悠基の家に訪ねる事にする。『カザミドリ』の名前を出したとたん、社を取り仕切る『大婆』にその場を追い出される御代。あの霊シンは悠基の家に伝わっているものである事。子供の頃に親戚の叔母さんから譲り受けたものだという事。御代は悠基から聞かされる。御代と悠基。どちらからともなく惹かれ合い、肌を重ねる。御代のいきり立つモノを口に含む悠基。悠基の大きく弾む胸を左手で揉みしだく御代。2人の顔が、時に切なく、時に恍惚な表情へと変貌を遂げる。やがて『大婆』から告げられた事実に御代と悠基はショックを受ける。悠基の叔母にあたる『カザミドリ』その『カザミドリ』己が生み出した『理』によって死なせてしまった御代。『カザミドリ』の心臓によって今を生きている悠基。余りにも残酷な運命に引き寄せられた2人が今、最後の戦いへと踏み出す。バケモノを打ち砕くこの左腕で、お前を抱く。
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