清潔感のある上品な顔立ちから、真面目でガードの固い女性だと思っていた。こちらの誘いに、乗ってくれる筈はないだろうとさえ思っていた。これだから女という生き物は分らない。いくつになっても永遠の謎だなと、つくづく感じる。デートに誘ったのは確かに私の方からであった。だが、体の関係をせがんできたのは、あろうことか、Y美の方からなのである。そして、自分から進んで服を脱いでいくY美…。暗闇に、彼女の白い肌だけが、浮かび上がる。さらに、細い体からは想像もつかなかった、まん丸で厚みのある、プリプリの桃尻に、思わず視線を奪われる私…。もうダメだ、限界である。ちっぽけな理性など保てるはずも無かった。己の本能のおもむくままに、彼女を力一杯抱きしめる。それ以上の情熱で、私の体にしがみついてくるY美がいた…。腕を背中にまわし、脚を絡め、そして舌までも絡めた上に思いっきり吸ってくる積極的な姿に、私はメスの女を感じずにはいられないのであった。


恋夜【ren-ya】 〜第三十二章〜


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