「抱いたろか…お前はもう俺のモノなんやから…」脱がそうした瞬間、ひかりの躯がふわーと受け入れたのを感じた。これが男を受け入れる瞬間なんやろう。もう縄奴隷になった気分なのか彼女のなかのマゾヒストのスイッチが入ったようだ。縛り羞恥するたび、恥ずかしそうな反応がそそる。男がいなくては淋しくてたまらない、わたしの居場所は男の腕のなか、縄にがんじがらめに縛られてこんなにしあわせになれるなんて…。


雪村春樹全集21 椎名ひかり


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